「中学の時から付き合ってるの。
 祐人くん、辻野…だっけ?
 すっごく大事にしてるみたいで
 ずいぶん長続きしてるみたい。」



美菜が紅茶シフォンケーキを
食べながら言った言葉は衝撃的で。



「…美優、ケーキにフォーク刺さないの。」



「…あ、あぁ、うん。」


あたしのお気に入りの喫茶店で
お気に入りのチョコレートケーキを食べても
気分はどんよりとしている。