ユラユラ。ユラユラ。 白い紙が海の上を漂う。 ユラユラ。ユラユラ。 まるで先輩のようだと、紙を見つめながら思った。 「海に捨てちゃいけませんよ」 「落としたんだよ。次から気をつけるね」 あたしも、そんな先輩に振り回される一人―――。 潮風があたしの短い前髪を撫でた。 「ほら、三浦さん。もうちょっとで島に着くよ」 「わっ!本当ですね!」 島が近づく。 さぁ、ショータイムはもう少し。