星々は輝いて、彼女は泣いた。

 


昴先輩から視線を外し、目の前に広がる海を見る。



あたしは昴先輩と2人で旅行に来ている。


それというのも、去年学校を卒業した香苗先輩に呼ばれたためである。



香苗先輩は、すごく綺麗な先輩で社長令嬢。高校在学時はあたし達と同じ部活に所属していて、高校卒業後は有名な私立大学に進学した。今は夏休みらしく弟さんと一緒に別荘に遊びに行っているらしい。


そこから見る星が綺麗で、来ないか?と誘われたのだ。もちろん、あたしも先輩も2つ返事で答えた。

















何を隠そう、あたし達の部活は天文部なのだから。