紙のない手紙

「あれ…?ここって…」








自転車が走り出して数分が経った頃、リンは自転車を止めた。









「そ、死神協会よ。」







「何だってここに…」






「着いてくればわかるわ…」







「はぁ…」









俺の先をズンズン歩いていくリンに従って、俺は建物へと入った。








ロビーに入ると、リンは受付へと向かい、女性と何か話しているようだ。








「えぇ!ウソ!ホントに他の人はいないの?」









リンへと近づく俺の耳に、彼女の驚きの声が聞こえた。