紙のない手紙

「まったく情けないなぁ…」







またしても自転車ジェットコースターを味わい、地面にへたりこんでいる俺にリンは侮蔑の言葉を吐いた。








やかましい…俺は絶叫系は苦手なんだ。









あの後、俺はこいつの自転車に跨がり、あの白い空間へと連れてこられた。









「それで、ここで何をするんだ?」




「まぁ、見てなさいって…」










リンはそう言うと、先程見せた便箋を取り出し、何かを折り始めた。










「お、おい!」