紙のない手紙

おいおい、どうしたんだリンのやつ。っていうか、どうやって入ったんだ?



俺は試しに腕を穴の中に入れようとしたが、何か壁のような物があって、穴の中には入れそうになかった。







どうなってんだ?








俺がもう一度中を見ると、もう一人いることに気付いた。








「た、忠時?」








そこにはさっきまでここにいた忠時がいた。







俺は唖然とした表情で穴を覗き込んでいた。