「あ、コラッ!」

私が目を見開くと、先生がその人物を教卓の前に連れて行った。


「えー、改めて、コイツが転校生の浦川 斗真(うらかわ とうま)だ。」

「はじめまして。浦川 斗真です。」


私のシャーペンを拾ってくれた人は、転校生だったようだ。


「なぁ。」

裕介が私に話しかけてくる。


「さっき、アイツ〝久しぶり〟って言わなかったか?」

「う、うん……」

「知り合いか?」

「わかんない……」