「わりぃわりぃ。悪かったって。」


裕介が私に謝る。

「パフェおごってくれないと、許さない。」

「わかった、おごるから!」


裕介の言葉に、私は笑みを浮かべる。


「言ったね〜?」

「あ゛。」


裕介が一気に固まる。

「引っかかった人が悪いんだもん。」


私はすまして前を向いた。その拍子に、私のシャーペンが落ちてしまった。


「あっ…」

私がかがんでシャーペンを拾おうとした時、他の誰かが、先に私のシャーペンを拾ってくれた。


「ありがとございます…」

私がお礼を言うと、拾ってくれた人が、私を見上げた。


「……っ」

彼は、私に向かって微笑んだ。


「久しぶり。」

「えっ……?」