「おはよう、裕介。」 「遅いぞ。」 「わりぃわりぃ。昨日夜更かししちまって。」 そう言って、裕介(ゆうすけ)は私の隣の席に座った。 私の前には竜也(たつや)。 2人は私の大切な幼馴染みだ。 「裕介は毎日遅刻ギリギリの時間に来るよね〜!」 「うっせ!間に合ってればいいんだよ!」 そんな裕介に、私と竜也は顔を見合わせて笑う。 ここは桜葉学園(おうばがくえん)。 私と、竜也と裕介が通う学校だ。