久しぶりだね、紬。

僕の事、忘れてないといいんだけど。


この間、祐介と久しぶりに会ったんだ。祐介も、元気にやってたよ。


その時、キミの話になったんだ。

小さい頃、キミが遠足にお弁当を忘れてきた子に自分の弁当をあげちゃって、自分の分がなくなった事とか。



小さい頃から天然で、優しかったんだね。僕も隣で見ていたかったよ。

今でもきっとそうなんだろうね。



…キミに会いたくなったよ。





あの頃、桜葉学園で過ごした当たり前の日常は、今ではとても大切な宝物だから――…





浦川 斗真