取ってきた郵便を机に置くと、パサッと、何か落ちてしまった。


「あっ……」

落ちたのは、1通の手紙だった。

彼が拾って、私に差し出す。


「?」

「これ、お前宛て。」

「誰からだろう……?」


私宛てに手紙を出す人なんて、めったにいないのに。


「誰から?」

受け取って見るけれど、見覚えのない字だ。





―――だけど、無性に懐かしく思った。




「……斗真くん…」