私が竜也を見つめていると、ふいに竜也が私の方を見た。
別に悪いことをしているわけじゃないのに、あわてて目を反らしてしまう。
「なんか、付いてる?」
「あ、いや、そういうわけじゃなくて……」
私はなんとなく恥ずかしくて、うつむいた。
とりあえず、竜也のおかげで4人で座ったが、誰も何もしゃべらない。
浦川くんは相変わらず、裕介たちと仲良くするつもりはない。といった感じだ。
裕介は浦川くんが気に入らなくてしょうがないと、顔に書いてある。
竜也はいつもと変わらず黙々とお弁当を食べている。
私がなんとかしなきゃ………!

