「紬。」
昼休み。
呼び掛けに応えて顔を上げると、浦川くんがいた。
ちょうど私たちはお弁当を食べようとしていた。
「浦川くん。どうしたの?」
「てめぇ……」
裕介は浦川くんの事が嫌いらしく、明らかに威嚇(いかく)していた。
分かりやすすぎ………
「裕介には、関係ないよ。二人でお昼食べようと思って。」
「そうだったんだ!じゃあ、みんなで食べよう!」
私は裕介の隣の席を差して、手招きした。
「僕はキミと二人で食べたい。」
「てめぇ、ふざけんな!さっきから黙って聞いてりゃ!!」
裕介が勢いよく立ち上がった。

