パッと起きると
隣の心那は居なかった。
キョロキョロしている俺を
見つけた看護師さんは
先生を呼びに行った。
しばらくして、先生がきた
優 :「恋音、具合悪くないか?」
恋 :「大丈夫」
ちょっと怠いけど…
恋 :「先生。心那は?」
優 :「病室。今晩だけ入院だよ」
心那入院してんだ…
あーやばい。怠さが増してきたかも…
優 :「怠そうだな…。
熱はかって。」
と、体温計を差し出された。
俺はそれを脇に挟んで
鳴るのを待った。
ピピピピ♪
あっ鳴った。
見たら39、6だった。
入院かなぁー
やだなー
優 :「何度?」
恋 :「…」
優 :「もー。貸せ!」
体温計は優也先生に
取られた…。
優也先生はものすごく
怖い顔をしていた。
優 :「入院する? とりあえず熱下がるまで」
本当は嫌だった。
俺の熱は3日〜2週間続く。
でも、この熱で
学校になんて行けない…
もう、医大なんて無理なのかな
そんな事を考えてると
涙がこぼれてきた。
俺、男泣きするほど
カッコイイ事してないし…
逆にみんなに迷惑かけてばっか
考えれば考える程
涙が止まらなかった。