ねぇ…〜私の奇跡〜






心那が帰った後
少しして柚樹先生が来た




柚 :「こんな広い部屋に1人ってのも暇だよね…」


尋 :「まぁ1晩だけですから〜」



柚 :「そうだね、
ぢゃー検査始めるか…」


尋 :「よろしくお願いします!」



柚 :「尋は〜まぁざっとこんな
検査かなぁ〜」

と一覧表を見せられた

まぁ俺が考えてたのとあんま
変わらなかったから納得した


でも…
ざっと3時間はかかるかなぁ〜

でも、外来終わってるから
早く終れるかも♪



俺は少しの不安と
沢山の好奇心で検査に行った




検査中は心那みたいに
暴れたりはしなかったけど

"顔が怖い"と
知ってる看護師や技師から
言われた…


暴れないだけマジだろ!



まぁ俺は暴れるなんて
優にぃへの嫉妬より
大人気ない事しないけど〜












次は最後…
血液検査だ…



てか、普通これって
最初の方にやるだろ〜




下手な人来たらやだな〜
痛いし…

かといって
自分に針を刺す勇気はない。




誰が来るかそわそわしてたら
看護師が入って来た




入ってきたのは





茜だった。


茜は小児科の看護師
俺より3つ上だ



なんで茜よこすかなぁ柚樹先生
たしかに下手では無いけど…





茜 :「なに考え事してんの?」



尋 :「べつに?」



茜 :「尋、倒れたんでしょ〜」



尋 :「ビックリした?」


茜 :「そりゃ〜もぅナースステーション中
パニックだったわよ」


小児科は基本ばかしか
いないからな〜


あっ今日、俺、
休んだんだった…


尋 :「今日休んでごめんな?
大変だっただろ」


茜 :「うん、まぁ〜
でも、小児科のドクターは尋だけ
ぢゃないし〜なんとか回ってた」


てか
お前は俺と世間話をするために
ここに来たわけぢゃないはずだ



尋 :「なにしに来たの?」


茜 :「決まってるぢゃん。採血」


やっぱりか…
は〜早く終わられてもらおっ


尋 :「早く始めて〜」


茜は準備を始めた
俺が始めろって言うまで
始めないつもりだったのか
こいつ…



そして
刺すとき…


茜 :「尋って血管細いね〜
ミスったらごめんね〜」


お前…いつも子供相手に
採血してるくせに…


尋 :「俺は子供より細いねか…」


茜 :「うん。自分でみて分かんない?」


俺は自分の腕を見る…
ゲッたしかに子供より…

でも、そんなの言い訳だ


尋 :「失敗したらただぢゃ
おかねぇ〜」


茜 :「はいはい。刺すよ〜」





俺は覚悟を決めた…