凛 :｢今晩ねぇ〜｣
なんだよ凛ねぇ…
まぁ俺が医者側なら
１週間は入院だけど…笑
尋 :｢一緒に帰れなくて
ごめんな｣
心 :｢大丈夫。 帰りは優にぃに
送ってもらうから…｣
尋 :｢うん、ごめんな｣
1日の辛抱だ、俺!!
凛 :｢尋？ 内科と呼吸器科と
どっちがいい？｣
小児科以外ならどこでもいいや
どっちも同じぐらい知ってる人
いるし〜
尋 :｢空いてるとこで…｣
凛 :｢そっか。
決まったらまた来るから
休んでな｣
尋 :｢うん。｣
そういって
凛ねぇは出ていった。
なんか気まづ!!
シーンとした空気を
がしばらく流れていた
俺はさっき
言いたりなかった事を
言っていた
尋 :｢俺な〜
元々は恋音と同じぐらい
体弱かったんだ…｣
心 :｢さっき、優にぃから
聞いたよ｣
尋 :｢そっか。 それでな
でも、医者になれって
ずっと言われてたぢゃん｣
心 :｢うん。私も保育園の頃から言われてた。｣
ははは〜だろうな〜
尋 :｢だったな…。 でも
こんな弱い体で医者は無理だと
思ってた。｣
尋 :｢でもな、そんな時
お前も喘息で身体が弱い事を
知った。
お前はしょっちゅう身体を
壊して、俺はそんなお前の
看病をしてきた。｣
あの日から…
寝るのも一緒だったな…
心 :｢ごめん…｣
謝って欲しくて言ったわけ
ぢゃないのに…
尋 :｢でもな、お前の看病を
してたせいで身体が強くなって
いって、中学校終わりぐらいから発作が出なくなってきた。
心 :｢うん｣
尋 :｢俺はその時思ったんだ…
お前のような病気で苦しんでいる子供を助けたい…｣
…
なんで黙るんだよ〜
ひいたか…？
よし! だめ押しだぁ〜
尋 :｢俺、医者になる!!!って｣
言っちゃったし〜
心 :｢ありがと…｣
いえいえこちらこそ
尋 :｢今の俺がいるのは
全部、お前のおかげだ…｣
心 :｢ねぇ尋？
子供の未来を守るって
すごい事だね…
私も小児科にしようかな〜｣
尋 :｢まだ医大にも入ってない
くせに…わら｣
心那はいいの〜とか笑ってた
けど、俺は正直泣きそうだ〜
俺は心那の親父か!!
まぁ保護者だけど…
…トントン
凛ねぇが入ってきた。
凛 :｢尋、呼吸器のほう
だから〜｣
じゃあ柚樹先生かぁ…
尋 :｢おぅ｣
俺は立って準備を
始めた。
