ねぇ…〜私の奇跡〜









凛 :「尋、具合どう?」



んーまぁまぁだけど
凛ねぇのことだから多分今も
入院考えてるだろうな…。




尋 :「大丈夫。心那と帰る」


俺は、家に帰る。
心那と帰る。



凛 :「あんた、帰って発作起きたら…心那は何も出来ないんだよ」




尋 :「…大丈夫。
さっきだって、心那が助けて
くれた」




凛 :「だめ、入院しなさい」


だめだ。心那を心配させた
今日だけは…

一緒にいたい。




尋 :「いやだ。心那と帰る!!」



絶対、絶対に



凛 :「あんた、子供ぢゃないし…しかも医者でしょ?」


うん…
俺も、もし、俺が来たら
即入院させるな…



尋 :「だから、大丈夫」





凛 :「尋!!!!!!」



やべー
怒らせた…

でも、負けない。





尋 :「心那、帰ろ。」





凛ねぇは
誰かに電話ししてた。



しばらくして
柚樹先生が来た。



そして柚樹先生の
説得が始まった…




柚 :「尋〜。 今のまま帰っても
すぐ倒れるし、心那ちゃんが
可愛そうだよ…。



柚樹先生は毎回イタイ所
ついてくる


確かに倒れるのも…




尋 :「…」



いちよう
医者側の言うことも分かる

帰ると言うのがわがままだって
のもわかる…






尋 :「…1…に…
1日だけなら…」




1日だけなら…今晩だけなら…
本当は帰りたい。

でも、怠いのも本当。





柚 :「うん。いいよ
今晩色々検査して
朝には1回退院していいよ」



まぢか!
さすが柚樹先生。

でも心那と会えるのは
明日の仕事終わりだな…

まぁいいか…



コクン
俺は小さく首を
縦にふった。








柚 :「検査の結果次第で
長期の入院も考えられるからな」


げっ。そうか…
だから1回退院って言ったんだ



よし、検査結果が
良いことを願いながら
今日は検査しょー