「気にするよっ・・」
金のAランクバトラーバッチというのは
世界でも、七人しか取れないという最強執事が持つバッチだ。
「気にしないで下さい、僕にとってはただの飾りでしかないので」
そう言って笑う彼。
いったい、彼は何者だろうか・・・。
と、思っていると電話が鳴った。

チリリリン・・、チリリリン・・。

「はい、どちら様でしょうか?」
私は、電話を手に取りそう答えた。

『お前の両親は預かった、助けて欲しくば上海にある、廃工場に
1億円用意して来い・・、いいな24時間以内に来なければお前の両親は
死ぬ。』

え・・・、どうゆう事・・・!?

『また、警察に連絡もするな、お前だけ来い』

・・・・、恐い。どうしよう・・。
「わ、分かったわ・・・。」
私は、声を震わせながら答え電話は切れた。
その瞬間私はその場にペタンと崩れ落ちた・・。

「お嬢様っ!??どうされたんですか・・、何があったのですか?!」
心配そうに、霧哉君は私にそう言った。