「私のクリスタルの力ってそんなに大切なの?」
黎玖に問う瑠耶の目には恐怖に満ち溢れていた
「うん。クリスタルは誰もがほしがる力だよ。僕等だけではなくて、この中に裏切りものが出てしまったらもっと重要視されてしまうと思うよ」
重要視される前に手に入れたいんだろうな
「ねぇ、翔景君。私を家に戻して? 会合はいいから帰りたい!」
瑠耶がそんな事言うなんて思わなかった
「わかった。 帰ろう」
俺はそう呟いて黎玖の顔を見た
笑顔を絶やさない顔だが、戦争はおきる