「そりゃぁ、恋人だし。」
ありゃ?声が超不機嫌。
声でしか判断できないのは飛鳥があたしの頭を押さえて上を向けないようにしてるから。
結果、飛鳥の顔も見えないけど、座っているあたしには割って入った声の主の顔も見えない。
でも、わかります。
転校生のかたわれ、実則サン。
「へぇ、カノジョなんだ。」
意外そうな声。
なんだよ、あたしが飛鳥のカノジョじゃ意外か!?
どうせ釣り合わないよ…。
シュンと肩を若干落としたあたしの内心を読んだかのように飛鳥は頭をポンポンと軽くたたいた。
「俺にはもったいないぐらういいカノジョだろ?」
キュン。

