かかわらないのが一番。

 それがあたしが双子の転校生に下した判断。
 クラスの人ともようやく、話せるようになってきたばっかり。そんな段階で転校生とかかわるのは、ちょっとあたしには高度な壁なのです。


 なのに…、

「…よろしく。」

 なんで、あたしの隣が実則クンなのぉ!?
「よ、よろしく…」
 ぎこちなく笑って言葉を返す。

 しかもよりによって、飛鳥の隣は実則サン。
 あんな美人の隣にいたら、あたしなんか嫌になるんじゃないかと思ってしまう、ネガティブなあたし。

 そして、女子からの視線が痛い。


「なぁ。」
 もんもんと考えるあたしに実則クンは苦笑しながら話しかけた。