「……で。…楓!」
「…ん…?」

 揺らされて起きた。
「…寝てた?」
「あぁ。もう、7時だけど。」

 もうそんな時間なんだ。
 なんか寂しい。

「そんな顔すんなよ。帰したくなくなる。」
「ぅん。」
 帰んないといけないかぁ…。

「大丈夫、また明後日学校でな。」
「…うん。」


 飛鳥は最後に優しくキスして、近くの駅まで送ってくれた。

「気をつけろよー。」
「うん。バイバイ。」