そして、飛鳥が完治して次の土曜日。
 あたしは、ドキドキしながら飛鳥の家の前にいます。


 うー、チャイムを鳴らす勇気がないっ!

 と、迷っている(?)あたしの目の前にあるドアが急に開いた。
「ッ!?」
「かーえーでーちゃーん。なにしてんのかなぁ?」
 もちろんでてきたのは飛鳥。

「な、な、なんで!?」
 なんで、来てることわかったの!?
「いや、足音が聞こえて、うちの前で止まったのに、なかなかチャイムならないから。」

 バレバレかよ!

「気持ちはわからんこともないけど、中入り。」
「…お邪魔しまーす。」