「…いいの?楓」
 コクンと頷く。
「でも…」
「何回も言わせないでよ!」
 しつこいわ!!

「ごめ…。でも、今日はダメだな。」
 何で?と首を傾げる。
「俺、熱あるから優しくできない。」

 初めてだろ、と飛鳥は優しく笑う。
「そんなのいいのに。」
「俺が許せない。」

 だから、治ったらシよ。と飛鳥は囁く。
 あたしは、ゆっくりと頷いた。