キミが恋した時。


 入ってきた舌はいつもより熱い。

 …かなり。かなり熱い…。


「ちょっと、待ってぇ!!」
 飛鳥を引きはがし、額に触る。
 熱い。めっちゃ熱い。
「ちょ、こんなことしてる場合じゃないよ!寝て!!」
「えー、いいところだったのにィ」

「いいところだったのに、じゃないよ!!もう。」

 飛鳥を無理矢理寝室らしきところに押し込み、寝かせる。


「薬は、飲んだ?」
「む…」
 飛鳥はごろっとあたしと反対向きの方に寝返りを打つ。
「…飲んだ…?」