「でも、でも…」

「ん?」
「木下サン達は、」
 あたしのコト、ブスって言う。

「木下って…、理沙?」
 コクンと頷く。少し難しかったけど。
「理沙がお前のコトいじめるのか?」
「うん…」
「あいつ…ッ」

 グッと、友菊クンの手に力が入った。
 今すぐにでも木下サンのトコロにいきそうな、勢い。

「い、いいの。」
「榊原サン…」

 友菊クンは自分の手を掴むあたしを見て、反対にあたしの手を引っ張った。
「え、え…?」
「いいから、来い。」
「め、メガネ。」
「はずしたままじゃないと、意味がないから。」

 どういうこと…?