キミが恋した時。


 原因は、雨。
 道路が濡れてたせいでトラックがスリップしたらしい。


 だけど、そんなことどうでもいい。


「―---…ごめん。」
 どうしても、4年たっても、俺は里奈の墓前でそう呟く。


「飛鳥クン…。」


 突然、俺の後ろからした声。

 声だけでわかるほど近くにいた。

「…里乃(りの)か…」


 後ろにいたのは、里奈の妹の里乃。