「…ッ!」 ガバッと起きた。 場所はもう通りたくない道路なんかじゃなくて自分の部屋のベッド。 「…はぁー、夢…」 川口 里奈(かわぐち りな)。 俺の幼馴染だった女子。 4年前、交通事故で俺の前で、死んだ。 手が伸びる場所にいて、助けれなかったのは、俺の罪。 理月の奴があんなこと言うから、夢に出てきたんだろう。 「―---…墓参り行こ…」 今日は、あの事故の日のような雨だ。