そして、ニコッと笑った。 「やっと、楓の可愛さがわかる男が出てきたかー。」 「いや、そんなんじゃなくて…。」 「大丈夫。可愛くしてあげる。」 そう言ってお姉ちゃんがシャキンと出したのは様々なメイク用品とか。 「何時にでるの?」 「9時30分。」 「あと二時間ね。充分。」 そう言ってあたしをドレッサーの前に座らせ、鮮やかな手つきで魔法を使った。