キミが恋した時。



 デート、デート、デート!!

 そんなこんなで、デートの前日、あたしはいつも以上にてんぱっていた。
 さ、最終兵器のとこに行かなくちゃ!


「お姉ちゃん!!」

 と、慌てたあたしが行ったのは隣の部屋。つまり、4つ上のお姉ちゃんの部屋。
 名前は、榊原 桜。今大学生で、とっても美人。

「なぁに、そんなに慌てて。」
 いつも通り冷静なお姉ちゃん。
「う、えっと…」
「早く言いなさい。」
 あたしが口ごもるとお姉ちゃんはニヤリと笑う。


「えっと…、デ、デートなんで…、か、可愛くしてもらったりとか…」


 お姉ちゃんは目をパチパチさせてあたしを見る。