キミが恋した時。


 そう言い返すと、飛鳥は、うーん…とうなった。
「確かに…」
「でしょう!?」
「ま、でも。無性に可愛がりたくなるから、楓は子動物だな。」
 なにそれー。

 むー、とあたしが膨れると飛鳥は頬をつつきながら囁く。

「可愛いってこと。」


 う、うわぁ…。

 あたし、この飛鳥の声駄目だぁ。なんか、膝から力が抜けてしまいそうになるもん。
 そんな声でこんなに甘い言葉囁かれたら、顔が赤くならないわけがない。


「真っ赤。」
「うるさい。」