「よし、デートをしよう。」


 突然、横を歩いていた飛鳥がそういった。
「ふぇ…?」
「なんつー声だいしてんだよ…。」
 若干呆れながら飛鳥溜息をついた。

 あぁ、呆れられた…。ショック…。

「…デートぉ…?」
「そう。見たい映画が丁度あるから。」
 デート…。

 デートぉ!?

 ボッと頬が赤くなる。
「真っ赤。」
 飛鳥が面白そうにあたしの頬をつついた。
「やめへ…。」