そんなことを悶々と考えてて、ついつい口から滑り出た。


「友菊クンは、あたしのどこが好きなの?」


 友菊クンは驚いてあたしを見た。

「なんで?急に。」
「だって…。あたし可愛くないし、」
「まだそんなこといってんのかよ。」

 違う。
 キミの隣にいるとあたしの可愛くないところが見えちゃうの。

「…顔だけじゃない。性格も悪いし。」
 友菊クンは少し黙ってから、あたしの顎をガッとつかんだ。

「!?」

 イヤでも友菊クンと目が合う。

「榊原サンが性格悪かったら、一体誰がいいわけ?」