ガクガク震える膝。
 腰に回された力強い腕。
 甘くも激しい舌。


「…はァ…っ」
 唇が離れたときは、自分でまともに立つこともできなかった。

「ちょっと、やりすぎたかな。」
 そう呟いて友菊クンはあたしの目に浮かんだ涙をふき取った。
「も、ぅ…。」
「あれ?同意じゃなかった?」
「ここまでするとは思わないよ!」

「ごめん、ごめん。」
 ゆっくりとあたしの頭をなでて友菊クンは言った。

「―---…なんでこんなコトするの?」
 付き合ってもないのに、キスなんて、普通しない。