キミが恋した時。


 テンパるあたしの横に座る実則サンは軽くため息をついた。

「楓チャン…。だいたい何考えてるか分かるんだけど、この中に楓チャンに勝てるのはあたしくらいよ?」

 ものすごい自信でそんなことを言う実則サン。

「…どこからそんな自信がでてくるのよ…。」
「基本、自分を信じてるから。」
 フンとどや顔された。


 そして実則サンは立ち上がり、舞台の方に歩いていく。

「自信もちなよ。勝てるもんも勝てなくなるよ。」