「で?なんでメガネはずしたわけ?」

 こないだと同じ更衣室。
 あたしの前には木下サン。

「まっさかぁ、自分が可愛いとか思っちゃったの?」
 舐めるようにあたしを見て木下サンは言う。
「飛鳥とも仲良くしてさー。」
「……」
「自覚なしが一番可哀そうよね。」

 いつも通り、あたしの自信を削ぐような言葉。

 だけど、
 だけど、あたしは。

 今までとは違う自分にないたいから。


「…、アンタなんかにそんなこと言われる筋合いないのよ。」


 言った。
 正確に言うと、言ってしまった。

 木下サンは顔を真っ赤にしてあたしの胸倉をつかんだ。