「アハハ、ぶっざまー。」

 あたしにゴミ箱の中身をかけたクラスメイトの女子達はそんな風に笑った。
「……」
「なんか、言い返してみたらぁ?」
 キッと睨むと薄く笑って、リーダー的存在の子があたしの顎を掴んだ。

「なんか、文句あるわけ?」
 ギリギリと顎を掴む手に力を籠めながら低く囁く。
「ブスなのがいけないんでしょう?悔しかったら可愛くなってみなよ。」
 無理矢理顔を上げさせられながらも下唇をかむ。

「あ、メガネははずさないように。ブスな顔が見えて不快だから。」
 そう言い捨てて周りにいる子達に声をかけて数名の女子はあたしの前から消えた。

 立ち上がり、身体についたゴミを払う。
 紙ばっかりでよかった…。