そしたらいつの間にかリビングのソファーにもたれかかって寝てた。
「あのさ、早く起きてよ、二人共ぉ~!」
ん・・・?
柚葵.....?.....
「翼、佑佂起きてよ」
「んあ、おは...」
柚葵に可愛く起こされたら、気分も上がる。
これが俺の夢だったんだよな。
「佑佂?起きてよぉ」
こんな甘い声、佑佂に毎日聞かせてんだよな。
まぁ夫婦なわけだし、仕方ねぇんだけど。
「キスしてくれたら起きてもいーけど?」
ああ?
佑佂って甘えたかよ。
「もう....恥ずかしいじゃん・・・ヤメテよぉ」
柚葵の顔が真っ赤になった。
そして軽くキスした。
俺、結婚式んときもキスしてんの見たのにツレぇよ。
「あ~羨ましい程朝からラブィねぇ.....」
「////」
「うるせぇっ」
こーゆー照れてる柚葵も可愛い。
忘れられるわけねーじゃんな。
〈ジューーー〉
「あ!」
焦げ臭い匂いが部屋中に漂っている。
「もーユウがキスしてとかゆーからじゃん」
「はぁ?俺かよー」
たまに佑佂の事をユウと呼ぶらしい。
小さい頃はセイが言えなくて、ユウって呼んでたからって言ってた。
「はい!食べてね♪」
洋食のブレックファーストが出された。
はい、うまいッス。
「あーん♪」
柚葵........無意識でしょうけど.....やばい声。
ただ、子供に離乳食を食べさせてるだけなんだけど。
俺は柚葵を忘れるしかないんだ。
柚葵は佑佂の奥さん。
俺の、友達。

