「──ホンマに!?!?」

ガバッと一瞬のうちに抱き寄せられて、うちは顔に熱が充満

んなうちなんかお構いなしに、キャッキャ騒ぐ、ナルオ

「マジで!?
嘘ちゃうよな?!
今更冗談や、とか言わんといてや?!」

「…言わへんよ」

そう言って、彼の肩に顔を埋めて、背中に手を回す

「アカン…メッチャ嬉しい…」

「待たせてごめんな??」

そう言うと、うちを抱きしめたまま、小さく首を左右にふった

「…俺、告白してから避けられてたぽかったし、振られるんや思てた…
やから、この風邪理由に驪眞の事呼んで一緒に居ってもろたら、それで諦める覚悟しとった」

えっ!?嘘やん!!

「いやっ、避けてへんで?!
ただ…ナルオへの気持ちに気づいたら、上手く話せんくなっただけ…」

世の中の乙女には、よぅあることやんか…!!

せやなぁ…?!読者様!?