「驪眞??」

「ん??何??」

「…俺が寝るまで、そば居って…??」

風邪のせぇで、人肌恋しいんか

「うん、わかった」

誰かいたら安心すんもんな

彼の手を握り締め、トントンと布団を叩き、寝かしつける

それで安心したんか、小さく微笑むと、目を瞑った

少しすると小さな寝息が聞こえて、ナルオが眠った事を知らせる

うちは寝室から離れて食器を洗い終わらせ、自分も昼食を食べた

アカン…暇や…

何もかもを済ませてしまうと、一気に暇になった

ナルオの風邪が酷いから、いちおうここに泊まるってオカンにメールをいれる

何で、“友達の家に泊まる”って打ったんに、好きな人の家に泊まるってバレてんねん…

にしても、ナルオの両親は息子が風邪引いたんに、駆けつけてこんねやろ…??

今までナルオの両親が、どんな人なんか聞いたこともないうちに、そんな事知る余地もないけど…

暇やし、ナルオの様子見とこう