「好きなとこ座ってな」
「うん」
うちは、テーブルの前に腰を下ろした
──コンコン
「はい、ケーキな
ごゆっくり」
それだけ告げて、おばさんは部屋を出て行った
…多分茉李亜、うちが悩んでるんわかったからケーキを口実に、家に連れてきてくれたんやろな…
ありがとう、茉李亜…
「何があったん??
いつも以上に悩んでるみたいやけど」
「──うん…告白された…ナルオに…」
「うん、そっかぁ
驪眞も青春ぽくなってきたな~」
「ふはっ、何言うてんねん」
「えへへ
まぁ、ゆっくり考えて返事したーげ
たとえそれが、悪い結果やったとしてもね」
「…うん」
ゆっくりじっくり、考えてみる、ナルオの事…