──ガチャ

ついさっきリビングから出て行ったオカンやと思ったうちは、目線はテレビのまま

「一騎、勉強捗ってたん??」

そう言って振り返る

「あ…すいません、俊亮さん…」

風呂上がりの俊亮さんやった…

まさかの間違いで、顔が赤くなる

「別に」

「…あ、お茶出しますね!!」

逃げるようにキッチンにお茶を取りに行った

「…お前」

「はい??」

コトンと俊亮さんの目の前に、入れたばかりのお茶を置いた

「明日学校やろ??」

「はい、そーですけど…」

今日が木曜やから、明日は金曜で学校はある