「──俊亮!!
こっち来て早よ俺を助けろ!!」
「じゃあ動き回らんといて下さいよ!!
助けられへんやないですか!!」
「うっさい!!
口答えすな!!」
ギャーギャー騒ぎながら、テレビゲームをしているオトンと俊亮さんを見つめる、うち
さっきまで、やいやい言うとったオトンが、俊亮さんを誘ったんが事の始まり
「…ホンマ、言うてることとやってることちゃうし」
呆れかえるうちの前に、コーヒーを持ったオカンが笑いながら座った
「まぁな、昔から気まぐれな奴やからな
久々やわ、響のあの間抜け面見たん」
「へっ??」
「アンタが初めて夏瑠くんと瑠嬉くん連れてきた時も、アホな間抜け面してた」
「…あぁ~、なんか覚えてるわ、それ」
小さいながらも初めてやいやい言われたから、なんか覚えてんねん