「もしもし、驪眞!?
そっちにオカンおらん??」

一騎の取り乱している事を、声でわかる

何かオカンにあったんやわ

「何、何かあったん?!」

「いやな──…」

一騎から事情を聞き、うちは電話を切った

オカンがよぅいそうなとこを手当たり次第探そっ!!

まず、紀葉ちゃんや、と掛けようとした瞬間、インターホンが家に鳴り響いた

今、客人相手できるほど暇ちゃうねんか…!!

焦る気持ちを押し殺し、ドアを開けると

「オカン…!?」

探していた人物が、何食わぬ顔で立っていた

「久しぶり~♪
ほな、邪魔すんで~」

「ちょっ、オカン!!」

てか、邪魔すんなら帰れよ…!!

ドカドカと中に入るオカンを、慌てて追いかける

「朱刃琉くん、久しぶりやね~
亜美ちゃん、おばあちゃんやで~♪」

亜美を抱っこしあやす、オカン

「ちょっと、どないしたんよ!!
一騎からさっき、オカンが居らんくなったって電話あったんやで!?」

ホンマ、勝手なんもええ加減にしてや…!!