「嫌やー!!
俺は認めへん!!」

まぁ、オトンが五月蠅かった

「嫌や言うても、もぅ婚姻届も出したんやし、諦めぇや」

オカンが、溜め息混じりに言い放った

せやねん、オトンがこうなる事はわかってたし、オトン無視してもう提出してやってん

しゅばは、最後の最後まで、“それはアカンやろ…”って、言ってたけど

んなん、無視無視!!

父「はぁ!?
んな事あるかぁ!!
俺に無視って!!」

母「はいはい、五月蝿い
初孫も出来るんやから、ぶつくさ言うな」

父「あ、初孫か…」

そう言って、キラキラと目を輝かせたかと思えば、うーんと唸り

父「まぁ、しゃーなし!!しゃーなしやで?!
オッケーしたるやんけ!!」

なんとか、オッケーしてくれた

ホンマ、うっさいオトンや

オトンが居らんくなったリビングで、オカンはクスクス笑いながら

「ホンマはな、結構前から認めてんねんで??
朱刃琉くんの事は、昔から驪眞からよぅ知ってて、ええ子やって分かってるしな
けど、父親のプライドっちゅーんが邪魔して、素直になられへんみたいやわ」

無理やり婚姻届出したけど、やっぱオトンが心から認めてくれてへんのちゃうかって、ほんのちょっぴり不安やった

ホンマにちょっとだけやけどな!?

けど、オカンの話で、心の底から認めてくれてるって知って、涙が込み上げた