やから、うちはひとりで育てる事を決めた

しゅばが目指してる夢を、うちは壊したなかってん…

オカンに相談したら、“ホンマにアンタが後悔せんなら何も言わん”って言ってくれた

ホンマ、オカンがオカンで良かったって思ったな

そして、うちは大学を辞めて、しゅばに何も言わず実家に戻った

勝手に決めて勝手に実家に戻ったうちを、家族は快く迎えてくれた

最初の方は、つわりがひどかったけど、それがなくなれば亜美と二人でしゅばとの思い出の場所を訪れた

なんか、しゅばが隣におるような気がしてん

実家戻って1ヶ月経ったくらいに、実家にしゅばが来た

「驪眞、何で言うてくれんかったん…??」

そう言って、今にも泣き出しそうな彼に、胸が締め付けられた

「……言えへんよっ…
やって、しゅばの夢、うちが壊すなんて嫌やもん…!!」

泣きながら言ううちを、しゅばは優しく抱きしめてこう言ってくれた

「アホかっ…!!
俺の夢は、お前とずっと一緒に居ることや!!
お前が居らんくなったら、俺はどないしたらええんや…?!
世間とか、俺の評判とか、んなんお前がおったらどうでもええねん!!
せやから、隣に居ってや…」

抱きしめる力を強くしたしゅばに、うちは溢れる涙と一緒に強く頷いた

それからは、事務所に認めてもらうんが大変やった

けど、子供がおるから認めざる終えんく、なって、渋々って形で了承してもらえた