「悪かったな」

「…俺こそごめん」

よぅ考えたら、コイツやって苦しいんや

ひさびさに本気で好きになった奴に振られた挙げ句、週刊誌載って記者に質問攻め受けて

せやのに、俺は自分の事しか頭になかった…

「朱刃琉って、驪眞ちゃんの事なると必死やな
見てておもろい」

まだ少女マンガを呼んでるさっくんがクスクスと笑う

「必死??」

「うん
付き合う時もやし、会ってからず~っと
驪眞ちゃんモテるし、ちゃう男に取られたら~ってずっと言うとったやん
俺ホンマ、最後の方とか、聞くん嫌やったわ」

「…そうやった…かも」

言うてたけど、ずっと言うてた記憶がない

「やっぱ、朱刃琉可愛いわ」

そう呟いた胡桃に不機嫌な顔を向けた、と同時にシャッター音がした

「驪眞に今の顔送っとこ~♪」

「ちょっと!!
何してんねんっ…!!」

数日後会った驪眞に、この話が事細かに知られていたのは言うまでもない…

胡桃のアホ~!!!!




おわり