不器用恋愛





『えっ!就職しないの!?県内?県外!?進学ってどこに!?』




あたしは起き上がって
恭ちゃんの方を見て正座するように
身を乗り出して聞いた。




「いっぺんに聞くなよ、俺もまだ決めてない」



恭ちゃんは笑う。



そして



「でもまぁ、スポーツ系に行きたいとは思ってるよ」



と続けた。




あたしは自分の顔が
ほころんでくるのがわかった。



なぜならあたしも
スポーツトレーナーの資格を取るという
夢があったから。



あたし達の共通点は



"野球"



高校の硬式野球部に入って
出会った仲間だった。