「俺がお前の結婚相手だよ。約束したろ…高校生になったら戻ってくるって…。」



私は、その瞬間誰よりも驚いただろう…。


こいつが…


こいつが…私が待ち焦がれてた人…?!



全然違うんだけど!!!



「嘘はやめて。」


「嘘なんてつくわけないじゃん、稟ちゃん?」


昔、約束の人に呼ばれてた呼び方。



本当…なんだ。



「てなわけで今日めでたく再会した訳だから婚約な!」


「…無理!」


「…は?てめぇわざわざ俺が戻ってきてまで言ってんのに、何無理とか言ってる訳?」


不機嫌になる龍神…。


「だって…もっと優しい人かと。」


「俺は優しいよ?ベット以外でな…笑」


最低…!



「あんたなんかと結婚なんてしないから!」


昔の約束を破棄した私。


龍神の顔を見て思わず逃げ出してしまった。