今私たちの社会には
はっきりとした身分差はない。

ただ昔は
大きな身分差があった。
それも生まれた家によって
もう定められた身分だったため
一生そこから
抜け出せない。
そんな現実があったのだ。

しかし
時が流れるにつれて問題視されてきた
身分差別は
徐々に消えていった。
と思っている人が多いだろう。
実際私もそうだった。

違った。
昔にも身分差別をなくそうと
活動した人がたくさんいた。
たとえば
聖徳太子。
(今では厩戸王と習うらしい)
多くの伝説があるが、
何よりも注目したいのは
冠位十二階という制度。

このころ
多くの官職が
世襲制だった。

つまり
どんなに優秀な人材でも
身分が低ければ
国家の役には立てないのだ。

そして身分さえ高ければ
どんなに劣っていても
どんなにやる気がなくても
国のお偉いさんとして
働くことができたのだ。

実際こんなに
簡単なことだったのかは
わからないが
大体こんな感じだったのだろう。

そんな中
推古天皇のもとで
摂政となった聖徳太子は
優秀な人材を起用したいと言って
冠位十二階という制度を
実施した。

というのも
身分に関係なく
優秀なものを起用するのだ。

こんな立派な人が
日本には
昔からいたのだ。